たなかみさきのロマンポルノ季候

LAST UPDATE
2021.08.27

イラストレーターたなかみさきが
日活ロマンポルノの映画の中から
おすすめの作品を
四季折々の感性で描く
月刊イラストコラム。

04
2021.08.27

性談 牡丹燈籠


落語が原作の作品ということもあり
物語が急激に展開していくのに驚きつつ観ました。
さっきまでの美しさが恐怖にクルッと変わるのです。

かつ、お隣夫婦の演技がチャーミングで
途中からこの2人の物語を見ているのでは、、?
と思うぐらいパンチがありました笑

ジャンルとしては時代劇になるのですが
青空をバックに傘がふわふわと浮いたり、雨音が不自然なほど
大きかったり、スローモーションを多様に使っていたり、幻想的な
映像と時代感が新鮮でした。

この連載は月1回更新でお届けします。
次回2021年9月30日(木)掲載予定


本日の作品

性談 牡丹燈籠

性談 牡丹燈籠

鬼才・曽根中生監督、傑作怪談エロス!

旗本飯島平左衛門の娘・お露は、浪人萩原新三郎と知り合い、互いに惹かれあっていた。女中のお国は、妻に先立たれ淋しい日々を送っている平佐衛門に体でとり入り、飯島家の実権を握ろうとしていた。自分の野心を達成するためにお露が邪魔になったお国は、情夫の源次郎と共謀してお露を殺し、平佐衛門さえ死に追いやってしまう。一方、お盆の晩に新三郎と会う約束をしていたお露。死んだはずのお露が駒下駄の音を鳴らし、新三郎の長屋を訪れようとしていた―。

性談 牡丹燈籠