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中田秀夫監督初ロマンポルノ作品タイトル、主演女優を発表!

中田秀夫監督の初ロマンポルノ作品、タイトルが『ホワイトリリー』に決定しました。

『リング』以降、ホラーの巨匠となった中田秀夫監督は、日活助監督試験に合格し、小沼勝監督の元助監督として数々のロマンポルノ撮影現場で学びましたが、監督デビューする前にロマンポルノの製作が終了。今回積年の思いが叶い、満を持してロマンポルノの監督を務めることとなりました。



今回、中田監督の『ホワイトリリー』の主演を務めたのは、テレビドラマ「仮面ライダーW」の人気アイドル園咲若菜役として出演し、放送中の日本テレビ「そして、誰もいなくなった」等、現在テレビ、舞台、映画で活躍する美貌の女優・飛鳥凛。



物語は、 傷ついた過去を慰めあうように寄り添い生きてきた二人の女・はるかと登紀子。彼女たちの秘密に踏み込んできた男・悟によって、それぞれの愛が暴走をはじめる、というもの。中田秀夫監督が、初めてレズビアンの世界に挑み、歪んだ愛の果てにある女同士の究極の純愛を描いています。

 女同士による究極の純愛を体現するため、飛鳥凛はこの作品で初めてヌードを披露し、体当たりで役に挑んでいます。





はるか役:飛鳥凛さん(25)コメント

この『ホワイトリリー』の主演に選んで頂いたことはとても光栄でしたし、自分の中でもまさに"挑戦"となる作品でした。中田監督は常に丁寧で細やかで穏やかで、撮影に臨む自分の支えとなって頂きました。この作品の雰囲気や世界観は、どこか懐かしく、女性ならではの機微を描いた作品なので、是非女性のお客様にも沢山観て頂きたいと思います。



飛鳥凛(あすか・りん)さんプロフィール 

1991/3/28生まれ。大阪府出身。映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍。近年の主な出演作は、EX「仮面ライダーW」シリーズ、TBS「劇場霊からの招待状」(15)、EX「警視庁捜査一課9係」(16)、NTV「そして、誰もいなくなった」(16)、舞台「BIOHAZARD THE STAGE」(15)、「サイコメ;ステージ」(16)、「実は私は」(16)、「SANZ」(16)など





中田秀夫監督(55)コメント

(本作について)

学生時代からロマンポルノの自由で反体制的な雰囲気に憧れがあり、私も監督するために日活に入社しましたが、監督になる直前に制作が途絶えてしまいました。そのため、今回オファーを受け、30年越しの想いを遂げられるという喜びで参加しました。テーマをレズビアンにしたのは、物理的な到達点を目指す男女の交わりではなく、エモーショナルな交わり合いを描く女性同士のラブシーンのほうが美しく耽美的に撮ることができるだろうと考えたからです。師匠として尊敬する小沼監督の作品はラブシーンにあそびがあり、象徴的な見せ方をしていました。耽美的な世界を自分の作品で生み出そうと考えた時に出て来たテーマが、レズビアンだったのです。



(主演女優・飛鳥凛について) 

ロマンポルノの主演女優には、まずルックスの美しさが必要です。飛鳥さんはただ美しいだけでなく、現代的な女性の空気感を纏っており、さらにこの役を絶対に掴み取るんだという強い意志を感じる瞳が印象的でした。オーディションで初めて会った時に主人公のはるかは、彼女以外に考えられないと感じたのを覚えています。レズビアンの女性という難しい役どころ、そして初めてラブシーンを演じるということで戸惑いもあったかと思いますが、はるかの持つ傷つきやすさや一途さ、激しさを飛鳥さん自身がもつ素質を活かして演じ切ることで、現代女性としての心の震えを繊細に表現してもらえたと思っています。



中田秀夫(なかたひでお)監督プロフィール

1961年、岡山県生まれ。東京大学卒業後、にっかつ撮影所に入社。小沼勝監督や澤井信一郎監督らの下で助監督として経験を積み、92年、TVドラマ「本当にあった怖い話」シリーズを演出する。96年に『女優霊』で映画監督デビューを果たし、その後『リング』(98)、『リング2』(99)で日本映画界にホラーブームを巻き起こす。その後ハリウッドに招かれ、『ザ・リング2』(05)を自ら監督する。以降もイギリスで『Ch@troom』(10)など、国内外で活躍。近年の作品として『クロユリ団地』(13)、『MONSTERZモンスターズ』(14)、『劇場霊』(15)、第40回香港国際映画祭Beautiful2016部門の四本の短編映画の一本である『鎌倉にて』(16)などがある。

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