2016年8月2日発売のブルーレイ『昼下りの情事　裏窓』のコメンタリー収録にあたり、ファンの皆様にいただいた、主演の白川和子さんからのコメントです。

＜白川和子さんコメント＞

◇コメンタリー収録を終えていかがでした？

　フレッシュな気分になりました！この『昼下りの情事　裏窓』という映画を見たのは公開以来でしたけれど、ああ恥ずかしいなあって、思いながらも、ああ綺麗なからだ、今はなあ...（笑）なんて思ったり。若いって凄いなあって。23、4でよくこの映画の女性の気持ちが分かったなあって。40年ぶりですもんね

◇当時時代を共に過ごしたファンの方へ

　覚えてくれていて、ありがとうって。本当に、そう思います。

　嬉しいのはね、飲み屋なんかで、『おお、俺の青春！』って言われたりする。ああ、この方は「白川和子」ときっと亡くなるまでね、青春が白川和子と一緒にあったことをね、持っていてくれる。それが本当に嬉しいんです。『白川和子が俺の青春だ』って。

　ロマンポルノをやったおかげで、青春時代を共に過ごした人たちの胸の中に、それぞれの中に白川和子がいてくれるって、最高のことだと思うの。感謝します

◇新しいファンの方へ

　当時は男の人が観るための映画だったでしょ。でも最近は新しく女性のお客さんが観るようになったって聞いたりして思うのね、今は女性も自分の主張をしっかり言わなきゃいけなかったり、そんな時代ですよね。トゲトゲしたりもしますよねどうしたって。

　ロマンポルノって、女性が癒してあげられるような世界じゃないかと思うんです。やっぱり男性を癒してあげられるような女性っていいなあと思うんですね。ぬくもりとか、なかなか今の世の中少なくなってるように感じるんです。

　　女性は強くなったっていいますよね、でも女性の本当の強さって『優しさ』ですからね。ロマンポルノの中にある、女性の優しさとか、それは女性の武器でもあると思うんです、それを感じてもらえたらなって思います。表面的な強さを武器にするよりもね、女性にしかないもの『母性』を感じ取れると思います。

　この映画（『昼下りの情事　裏窓』）の主人公って、脅迫するんだけど『すいません、すいません』っていいながらなのね（笑）。どこかロマンポルノって、ゆったりしてますよね。優しいの。今の世の中に、とっても必要なことだと思います。ロマンポルノを観て、本来の女性を感じ取って欲しい。　

ロマンが、無くなっちゃったような気がするの。やっぱりロマンですよ！よくまあ名付けましたよね「ロマンポルノ」！いい言葉じゃないですか。もう一度、取り戻しましょうよ！

BBXN-3057 『昼下りの情事　裏窓』　（監督：西村昭五郎　出演：白川和子ほか）

その他の発売情報は【創設45周年メモリアル 日活ロマンポルノ ブルーレイ＆DVD計80リリース特設ページ】をご覧下さい。