ROMAN PORNO REBOOT PROJECT 日活ロマンポルノ再始動
<ロマンポルノリブートプロジェクト>始動 新作製作開始のお知らせ
日活株式会社が1971 年に製作を開始した「日活ロマンポルノ」が、来年2016 年に生誕45 周年を迎えます。つきましては、この45 周年をスタートとして、2021 年の50 周年へ向け、新作製作と旧作の活性化をあわせた横断的なロマンポルノリブートプロジェクトを開始いたします。
[リリース抜粋]
ROMAN PORNO REBOOT PROJECT の始動にあたって
2012年、日活創立100周年記念と銘うったロマンポルノ特集上映は、映画作品として新しい価値を訴求し、古いイメージを払拭することを目指し実施しました。そして、これをきっかけに、若い世代や女性層など、これまでロマンポルノに触れる機会がなかった新しい観客を開拓できました。最近では、俳優・女優をはじめとして、若い世代の方々が、ロマンポルノ作品に対する興奮と興味を公言し、伝えてくれています。
製作開始当時、ロマンポルノは男性向けのエンターテインメントでした。「an・an」が最初にSEX特集を行ったのが1989年。ロマンポルノが終焉したのが1988年。女性誌が性を堂々と語ることが解禁されるのには、ロマンポルノ閉幕の翌年までまたなければなりませんでした。
2015年の現在では、an・anだけでなく、さまざまな女性誌において、性に関する特集が組まれています。読者からの赤裸々な悩み相談などをみても、現代社会において、SEXは恋愛とともに日常的に語られる話題のひとつとなっています。いま、ロマンポルノが再評価される理由として、人間の本質を描くためには性を描くことが不可欠であること、男女の葛藤や喜びを赤裸々に表現し、さらにその時代の風俗やファッションや文化の流行を敏感に作品に取り込んでいたこと、社会性が強いテーマも扱っていたことなどがあげられます。
その再評価の機運にのり、まず新作製作プロジェクトにおいて、第一線の映画監督たちへ、現代の性と男と女のドラマを描く表現の場を提供します。
さらに、旧作ロマンポルノのマスターピース作品群の上映を行い、ロマンポルノの”早すぎた映像表現”を鑑賞する土壌を世代、地域ともに広げていきます。この2つが、ロマンポルノリブートプロジェクトの主な目的となります。
< 新作製作 powered by BS スカパー!>企画概要
2016年、ロマンポルノが生誕45周年を迎えるにあたり、プロジェクト第一弾として、2016年一般劇場での公開を目指し、これまでロマンポルノ作品を監督していない、第一線の監督たちによる完全オリジナルの新作ロマンポルノを、BSスカパー!をパートナーとして2015年初夏より製作開始いたします。
1971年当時の製作条件を、一部現在のフォーマットに置き換えますが、一定のルールの中で撮影するというロマンポルノの特質を引き継ぎます。同じ条件を課された監督たちが、どのような性愛の表現に挑戦するのか、そこからどんな女優・俳優たちが生まれてくるのか。新たな映像表現を獲得するための“挑戦と遊戯”の場として、日活はロマンポルノをリブートし、新作の製作を開始いたします。さらに、新作の劇場公開に併せて、BSスカパー!(BS241)にてR15+版の放映を行う企画も予定しています。
今 、なぜ新作を製作するのか。
日活は、1971 年に、男性に向けて”裸の物語”の製作を開始。センセーショナルな表現で性という人間の根源を描き、社会現象となりました。それは計らずも映画の新しい表現への挑戦の場となり、男女の新しい価値観も生み出しました。 2015 年の現在、人間の根源である性ついて、男性・女性ともに考え、語られる時代になっています。しかし、それを堂々と表現することは、未だタブー視されています。日本のマスメディアが放送内容に関して自主規制を厳しくする一方で、猥褻な画像や映像はインターネット上に溢れ、垂れ流されています。
公の場での表現が規制された時、それを補ってきたのが映画でした。パソコンやスマホから容易に入手できる猥褻な情報に”ロマン”は皆無です。このように性の表現が二極化する中で、日活は再び<裸を題材にした人間の本質的なドラマ=”裸の物語”>をつくることに挑戦します。男性も女性も等しく楽しむことができるエンターテイメントとして、新しいロマンを生み出します。
新作に関する続報は、2015 年末に発表予定!