1986年6月14日 公開
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愛奴人形 いかせて
- 主演
- 森田水絵
- 出演
- 水木薫 /坂元貞美 /中根徹 /黒沢ひとみ /山崎虎之介
- 監督
- 加藤正人
- 脚本
- 望月六郎
- その他
スタッフ - 企画/千葉好二 プロデューサー/進藤貴美男 撮影/遠藤政史 照明/隅田浩行 編集/菊池純一 助監督/田胡直道
- 音楽
- 尾上丈
- 解説
- OL娘の浪漫チック男体験トリップ
絶頂娘 水絵が120%E気持ちに させてあ・げ・る - あらすじ
- ■解説
ロマンポルノは3本立ての1本に、日活製作作品とは別の外部製作の作品を入れて多数の作品を生み興行ラインナップを編成した。次から次へと量産する中で、撮影所の豊かな人材とは別に、外部の優れた製作スタッフやノウハウを取り入れることでロマンポルノはより豊かなフィルモグラフィーを成立させていった。外部作品は主にピンク映画界の優れた人材により、日活製作とはまた別の魅力をもつ作品となることが多かった。 本作はピンク映画やビデオオリジナル作品の俊英として注目され、やがて一般映画を手掛けるようになる望月六郎監督がロマンポルノに残した貴重な作品。
「少女は大人の恋を夢みていた。一人旅も出来ない小心な少女がふと出会った中年男。人生の苦渋を味わった男の翳りに少女は暖かいものを感じ、押しかけ女房よろしく中年男の元に棲みついてしまった。そして体いっぱい真実の愛に溺れる自分自身に、女としての性を感じるのであった…。モラトリアム少女が、女としての全身打ち震える喜びを感じる時、女としての魅力がます。そんな女の性を軽快なタッチで描くアバンチュールポルノ(プレスより)」
主演は映画初出演の森田水絵。その名の通り、みずみずしい肢体と明るいキャラクターで、都会のエアポケットで浮き沈みする微妙な乙女心を熱演している。脇で好演しているのは、すでにベテランの域に達した感のある水木薫。森田との嫉妬むき出しの女の対決は圧巻である。脚本は加藤正人。
■ストーリー
上野駅で電車から降り立った若い女性・水絵はひとり旅で小笠原諸島に行こうとするが、フェリーに乗り遅れる。やがて彼女は埋立地でラジコンヘリが趣味の男性・沼田と出会う。水絵は小笠原で失恋したと嘘をついて沼田の家に泊めさせてもらい、彼と肉体関係を持つ。そんな2人が翌日に別れる一方、沼田は再会した妻から早く離婚したいと急かされて戸惑う。そのすぐ後、水絵が現われ、もう一度沼田の家に泊まりたいと頼んでくるのだが、沼田はそれを受け入れない。
沼田はホテルへ出かけ、ホテトル嬢のノンコと激しくからんだのち、自分の部屋へ戻ってきた。待っていた水絵に沼田は今日、女を買ったと告げる。誰と寝ようと自分の勝手だ、と。そんな沼田に水絵は涙で瞳を濡らしながらも一途に沼田を求める。沼田はいつしかいとしい水絵を抱きしめるのだった。
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