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1986年4月26日 公開

  • 蕾の眺め

    主演
    今陽子
    出演
    平田満 /佐藤浩市 /加藤嘉 /城源寺くるみ /綾瀬みどり /草野大悟 /鶴田忍
    監督
    田中登
    脚本
    早坂暁
    その他
    スタッフ
    製作/駒井憲二 企画/岩山朝彦 プロデューサー/小林八郎/半沢浩 撮影/森勝 照明/木村誠作 美術/中澤克巳 録音/酒匂芳郎 編集/山田真司 助監督/萩庭貞明
    音楽
    伊豆一彦
    解説
    原作・脚本は『夢千代日記』の早坂暁。監督は巨匠・田中登。「ピンキーとキラーズ」の今陽子がロマンポルノ初主演。未曽有の顔合わせが実現!「蕾」乳のストリッパーを大胆に描く、大ヒットエロス大作!
    あらすじ
    ■解説
    「蕾」の乳首をもつストリッパーと二人の男の不思議な愛憎を大胆に描写するエロス大作。 『夢千代日記』等で数々の賞を受賞し、日本を代表する脚本家である早坂暁の原作小説をロマンポルノとして映画化。早坂自身が脚本を担当した。監督は巨匠・田中登。「蕾」の乳首をもつストリッパーにキャスティングされたのは「ピンキーとキラーズ」の今陽子。難役を脱ぎ惜しみなく大胆に演じて、見事な初のロマンポルノ主演を果たした。監督は巨匠・田中登。ロマンポルノで数々の傑作を放ち、日活以外での活躍を旺盛に展開していたが、「もっと激しくもっとつよく」以来5年ぶりのロマンポルノ登板となった。ヒロインとの奇妙な三角関係となる男二人には、佐藤浩市と平田満がキャスティングされた。共演は他に、加藤嘉・城源寺くるみ ・綾瀬みどり・草野大悟・鶴田忍他。ロマンポルノ全歴史においても、未曽有ともいえる顔触れが揃ったこの問題作は大ヒットを記録した。田中登監督の「(秘)色情めす市場」は第78回ベネチア国際映画祭のクラシック部門(ベニス・クラシックス)に選出され、日活ロマンポルノ作品が世界三大映画祭で初選出されるという偉業となった。50周年を契機に、世界がロマンポルノを「発見」している中で、本問題作が改めて見直される機会となるだろう。

    ■ストーリー
    浦安のヌード劇場。舞台では桃色の照明の中で、ユンキと健三ことケンゾの白黒ショウが行なわれている。ユンキのブラジャーが剥ぎ取られる。乳首は蕾のように光っていた。その乳首は陥没していた。蕾の乳首だった。客席では野暮ったい風体の男・鯵沢がステージを凝視していた。ケンゾはもとは照明係だったが、三年前にユンキがナマ本番を強要されたとき、知らない客とやるのは嫌で二人がコンビを組むことになったのだった。
    舞台が終り、ユンキとケンゾは食堂で鯵沢と顔を合わせた。金を奪われて行き場所がない鯵沢だったが、ケンゾが面倒をみることにした。鯵沢は料理も上手で良く働き、二人にとっては好都合だった。川崎のショーの合間にケンゾと鯵沢は競艇に出かけた。ケンゾは戻ってこなかった。踊り子の亜紀と駆け落ちしてしまったのだ。ユンキは鯵沢を代役にすることにした。しかし鯵沢はユンキの蕾乳に触れるだけで果ててしまった。
    ユンキと鯵沢は振り付け師のミナモト老人のところに出かけていく。ユンキの蕾の胸に、大正インテリ風体の鯵沢が花を挿す。悶えるユンキの乳を鯵沢が舌で濡らしていく。蕾乳のストリッパーと、その蕾に性的興奮を抱く男のコンビが誕生した。鯵沢は元小学校の先生だった。少女の胸を触っていたことが原因で学校を辞め、妻とも別居していた。

    (2023年7月5日 DVD発売)
    販売・配信

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