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1985年11月16日 公開

  • オーガズム 真理子

    主演
    清里めぐみ
    出演
    平泉成 /小川恵 /粟津號 /石堂洋子 /野上祐二 /佐竹一男 /杉田広志 /門脇三郎
    監督
    加藤文彦
    脚本
    桂千穂 
    その他
    スタッフ
    プロデューサー/沖野晴久 原案/斉藤猛 企画/半沢浩 脚本/桂千穂 撮影/杉本一海 照明/木村誠作 録音/佐藤富士男 美術/斎藤岩男 編集/奥原茂 助監督/石田和彦
    解説
    清里めぐみ主演、生理になると快楽殺戮を繰り返す衝撃のスプラッタ・エロチックホラー!脚本は桂千穂、加藤文彦監督作品。
    あらすじ
    ドス黒い血がスキャンティーを染め上げた!
    満月の夜、胸騒ぎ、真理子の吐息が熱く濡れる。
    呪われたオーガズムが女の狂気を爆発させる
    戦慄のエロチック・ホラー!!

    ■解説
    月経と快楽殺人をテーマにした衝撃のスプラッタ・エロチックホラー!
    生理中の性愛の最中、恋人を殺された主人公がメンスの血に導かれるように復讐の快楽殺人にまみれていく。斉藤猛の原案を脚本にしたのは桂千穂。大林信彦監督の『HOUSE ハウス』『時をかける少女』等の傑作で知られるが、『暴行切り裂きジャック』『ズームイン 暴行団地』等ロマンポルノでは数多くの傑作を執筆している。本作では月経の血にまみれたヒロインの殺戮を描き、豊かな作品経歴の中でも特筆すべき怪作を生んだ。
    「人は誰でも心の奥に、暗い喜びを求める気持ちをもっている」平泉成演じる刑事がつぶやくこのセリフが、ヒロイン真理子の狂気を語っている。
    月経時の不安定さと欲情が、真理子を暗黒の悦楽園へと誘い、血塗られた快楽殺人が展開されていく。
    主演は清里めぐみ。愛らしいフェイスとダイナマイトボディで、明るいキャラクターで人気のトップ女優として活躍したが、本作では血に濡れた狂気を大胆にエロティックに熱演している。共演は平泉成・小川恵・粟津號。
    監督の加藤文彦は耽美的な映像表現で定評があるが、本作では葡萄や血の小道具や衣装、ロケーション等、独特の映像造形の中に濡れ場エロス、殺戮シーンの残虐な官能美を展開し、ロマンポルノの歴史において特筆すべき官能エロチックホラーを完成させた。
    血にまみれた、殺戮官能愛の成就が描かれるラストシーンは必見!

    ■ストーリー
    夜の浜辺で、真理子は恋人の幸夫と愛し合っていた。生理が始まりかけていた。クライマックスに達しようとする激しい腰の動きがとまり、幸夫が崩れ落ちてきた。幸夫の額から血が流れていた。脇には血に濡れたジュース瓶が落ちており、銀色のボディにアキレスの絵が描かれたトラックが急発進した。真理子は復讐を誓った。
    二年後、銀色のトラックを探しながら真理子は甲府のクリーニング店に勤めていた。ある日、ようやくトラックを見つけた。運転手の川津を媚態で誘い、河川敷にトラックを止めた。今夜もまた生理が始まっていた。トラックの荷台に積み込まれた葡萄の汁、そしてメンスの経血にまみれながら、二人は火の出るようなエクスタシーに陶酔していく。真理子は凄絶な笑みを浮かべると、ペンダントの小型ナイフので川津の下半身を引き裂いた。
    真理子の前に田名部という男が現れ、彼女は好意を持った。真理子がワゴンで夜の国道を走っていると生理が来た。幅寄せしてきた大型トラックの運転手・堂之本が真理子を気絶させてレイプしようとする。我に返った真理子の手に、ナイフが光った。翌日、堂之本の死体を検死する刑事の中に田名部の姿があった。田名部はプラスチックのケースに入った幸夫の写真を拾った。真理子は夢にうなされ憑かれたようにタクシーに乗ると、運転手の三好をモーテルに誘う。メンスの真理子を三好は乱暴に犯し、エクスタシーに昇りつめる真理子は、三好の下腹部を三度、四度と切り裂いた。
    真理子に田名部から電話が入る。デートの誘いだった…。

    (2022年9月2日 DVD発売)
    販売・配信

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