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1984年11月 3日 公開

  • 私の中の娼婦

    主演
    田坂都
    出演
    大林丈史 /朝倉まゆみ /有田麻里 /水木薫 /加藤忠 /萩尾なおみ /鶴岡修 /粟津號
    監督
    武田一成
    脚本
    西岡琢也
    その他
    スタッフ
    企画/半沢浩/進藤貴美男 プロデューサー/結城良煕 撮影/前田米造 照明/木村誠作 録音/金沢信一 美術/部谷京子 編集/山田真司 助監督 高橋安信
    音楽
    高原朝彦トリオ
    解説
    娼婦”とは女の本質なのか
    放蕩の血が、男を忘れられない体にしてしまう…

    あらすじ
    ■解説
    TVドラマ「飛び出せ!青春」「竜馬がゆく」などで人気の田坂都が主演したロマンポルノ作品。
    温泉街を舞台に、妻を失った男と夫を亡くした女の出会いと官能的な関係を叙情的な描写の中に描いていく。女の中の娼婦性を、ロマンポルノには初主演となる田坂都がエロス感を全身から漂わせ、濃厚な絡みの中に表現して目を奪われる大ヒット作品。 変化のないただ決められたレールの上を走るだけの人生を送る実直な男が、奔放な妻の浮気に惑わされ死別してしまう。男は妻の遺言を叶える為に、思い出を胸に漁師町へと旅に出た。男は倦怠感につつまれた女に出会った。夫を亡くしたというその女は、男を引き込んでは欲望の塊となる、淫蕩な女だった。女の娼婦性に、男は惹かれていく。ロマンポルノならではの題材を深みのある脚本にしあげたのは西岡琢也。監督はロマンポルノでも数々の名作を放っている名匠・武田一成。日本映画を代表する撮影監督、前田米造の撮影が素晴らしい。ロマンポルノの歴史が生んだ名品。出演は他に、大林丈史・朝倉まゆみ・有田麻里 ・水木薫・鶴岡修・粟津號他。

    ■ストーリー
    夏の盛りを過ぎた小さな温泉街の浜辺、小さな駅で歌を口ずさむ女・桂子がいた。大事そうに風呂敷包みを抱えて、男が降り立った。男は黒田。亡くなった妻が残した「海に骨を流して下さい」という遺言を叶えに来たのだ。妻の郁子は黒田にあき足らず他に男をつくり、男のマンションで息をひきとっていた。黒田の泊った民宿の娘・千加は彼に関心を抱いて風呂敷包みを物色した。黒田はスナックで桂子と知り合った。以前は東京にいた桂子も夫を失っていて、そのことを忘れるためにこの町に流れて来た。スナックの二階で、桂子は男を引き込んでは欲望を満たしていた。
    連れ合いを無くした、似たような境遇の二人が関係を結ぶまでにはそれほど時間はかからなかった。酔った挙句、二人は激しく絡み合った。喜悦の声をあげる桂子の躰を愛おしげに愛撫する黒田。大人の男女の貪り合いは激しく続いた。
    ある夜、千加が若者たちに犯されてしまい、黒田が通りかかった。千加は表面ではツッパリながらも寂しがりやで、黒田に父に似た感情を抱く。千加は黒田がこの町に来た理由を知り、また、黒田と桂子の関係も理解した。

    (2023年9月6日 DVD発売)
    販売・配信

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