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1984年5月25日 公開

  • 愛欲の日々 エクスタシー

    主演
    小川より子
    出演
    下元史朗/美野真琴/ 岡本達哉/ 椙山拳一郎/ 大杉漣/ 丸山昭夫/ 水田裕子/ 中野藻都子/ 美野真琴
    監督
    磯村一路
    脚本
    磯村一路
    その他
    スタッフ
    プロデューサー/結城良煕 撮影/長田勇市 照明/長田達也 美術/細石照美  編集/菊池純一 助監督/米田彰
    音楽
    坂口博樹
    解説
    クールな映像世界を展開し、近年再評価高まる出色のエロス・ロードムービー!脚本・監督は『がんばっていきまっしょい』の 磯村一路。出演は小川より子・下元史朗・美野真琴。
    あらすじ
    ロマンポルノは3本立ての1本に、日活製作作品とは別の外部製作の作品を入れて多数の作品を生み興行ラインナップを編成した。次から次へと量産する中で、撮影所の豊かな人材とは別に、外部の優れた製作スタッフやノウハウを取り入れることでロマンポルノはより豊かなフィルモグラフィーを成立させていった。外部作品は主にピンク映画界の優れた人材により、日活製作とはまた別の魅力をもつ作品となることが多かった。

    本作はピンク映画出身で後に『がんばっていきまっしょい』(第20回ヨコハマ映画祭監督賞)等の諸作で一般映画に進出し、周防正行監督らとともにアルタミラピクチャーズを設立し多面的な活動を展開する磯村一路が監督した作品。クールな映像造形と演出によりカルト的な傑作として一部映画ファンの間で語り継がれていたが、近年の上映会等で再評価が高まる傑作である。

    喪服姿の男と女が偶然駅のプラットホームで出会う。男は、離婚した妻のもとにいた最愛の娘を病気で亡くした。女は妻子ある男性を愛したものの、その男は交通事故であっさりと死んでしまった。同じような境遇の二人がそのまま自然とラブホテルに行き、互いの身体を激しく求めあう。何回も何回もSEXを繰り返し、エクスタシーを感じながら新しい愛に目覚めてゆく…。主演は『青い獣 ひそかな愉しみ』の小川より子(稲川順子改め)。演技的には文句なし。ブランクをまったく感じさせない堂々たる濡れ場で、”熟女健在”をまざまざと見せつけている。共演には、白い肌と甘ったるい喘ぎ顔に定評のある美野真琴。

    ■ストーリー
    北鎌倉の駅のベンチに黒の礼服を着た北川徹が座っていると、同じ喪服を着た小山恵美子という女が隣りに座り、「せいせいしたわ……」と呟く。恵美子は徹が同じ葬式に出席したと勘違いしたのだ。奇妙な出会いをした二人はそのままホテルに行くと体を重ねた。徹は離婚した妻のもとにいる最愛の娘を病気で亡くしたのだ。一方、恵美子も妻のある男と恋愛関係にあったが、男はふんぎりがつかないで離婚届けに判を押せず、そうこうしているうちに自動車事故で死んでしまった。翌日も列車に乗った二人は、ある駅で降りるとホテルに入り、激しく求め合う。恵美子は再出発のために、過去を忘れようと恥ずかし気もなく体を開く。やっと二人は別れようとするが、徹は娘の形身の歯をホテルに忘れ、恵美子も風邪で熱を出して寝込んでしまう。恵美子は徹の寝ずの看病に心を惹かれていく。やがて恵美子の熱も下がり、歯も見つかり二人は晴れやかな表情で教会に向かっていく。

    (2023年1月11日 DVD発売)
    販売・配信

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