作品データベース

1982年5月14日 公開

  • 黒い下着の女

    主演
    倉吉朝子
    出演
    山口千枝/吉川遊士/小川亜佐美
    監督
    斉藤信幸
    脚本
    いどあきお
    その他
    スタッフ
    撮影/山崎善弘 照明/田島武志 録音/伊藤晴康 美術/渡辺平八郎 編集/井上治 助監督/児玉高志 
    音楽
    甲斐八郎
    解説
    猫のようにじゃれついて 犬のように淫らに吠えて
    蛇のように絡みつく 男と女の暴走白書
    あらすじ
    ■解説
    多額の金を横領した男と女が逃げていく。周りの人間を巻き込みながら、袋小路に追い込まれて行く…。「暗黒街の弾痕」「地獄の逃避行」「ボウイ&キーチ」、古今東西「逃避行」映画の名作は多いが、本作は82年という時代の空気の中で男と女が逃げる道行きを、性描写をしっかりとおりこみつつ描いた、ロマンポルノというジャンルに生まれた一大傑作である。脚本はいどあきお。「(秘)色情めす市場」他ロマンポルノを代表する脚本家のいどが描いた見事な脚本を、斉藤信幸がニュー・シネマ感覚溢れる新鮮な手際で監督した。主演は倉吉朝子。美少女女優として人気の倉吉だが、本作では印象的な目つきと吹っ切れたような大胆な演技で新境地を拓き、まさしく本作が代表作というべき目を見張る素晴らしさだ。本家に匹敵する、これぞロマンポルノ版「俺たちに明日はない」!


    ■ストーリー
    吉崎麻美は勤めていた職場から五百万円を横領して恋人の塩見マモルと逃亡した。二人は東京に向かいマモルの友人・安本の下宿に逃げ込んだ。麻美はスナックに勤め始め、プレイボーイ風の男や家出した妻を捜す須藤と知り合った。男たちと夜を過ごしなかなか下宿に帰らない麻美にイラつくマモルだが、近所のラーメン屋の店員、トキ子と親しくなる。いつもは男と寝ると金を貰う麻美だが、須藤に家出した妻の話をされてしまうと同情し金を突き返す。テレビと新聞に二人の顔が報道され、麻美はスナックを辞める。マモルの行動に不審を抱いた麻美が、トキ子のアパートに押しかけるとベッドでじゃれあう二人とはちあわせ、すったもんだの末に三人が同居することになる。麻美は須藤の妻・公子と出会う。麻美が帰った後、不安になった公子は駆け落ちの相手、蟹江と心中してしまう。トキ子にののしられた麻美はマモルと共に車を盗んで再び逃げだした。富士山麓の遊園地で麻美は男の子を誘拐すると身代金を要求する…。
    販売・配信

一覧へ