1980年2月16日 公開
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暴行儀式
- 主演
- 紗貴めぐみ
- 出演
- 水島美奈子/麻吹淳子/高橋淳/堀勉/佐瀬陽一/羽田典夫/山崎義治/野沢晶則/石田純/幸田ちあき
- 監督
- 根岸吉太郎
- 脚本
- 荒井晴彦
- その他
スタッフ - プロデューサー/八巻晶彦 企画/山田耕大 撮影/前田米造 美術/渡辺平八郎 録音/小野寺修 照明/直井勝正 編集/鍋島惇 助監督/鈴木潤一
- 音楽
- 近田春夫&ハルヲフォン
- 解説
- 暴走族に憧れるが、「疾走」出来なかった不良グループを描く鮮烈なロマンポルノ青春篇。出演は紗貴めぐみ・水島美奈子・麻 吹淳子。荒井晴彦脚本、根岸吉太郎監督作品。
- あらすじ
- 肉欲マシンをうならせて
前戯がわりにボディチェック
ツッパり世代の暴走SEX!!
■解説
ロマンポルノは女優をメインとする企画を主としてラインナップを構成したが、その中には性衝動を鮮烈な切り口で描いた青春映画を数多く生んでいる。
道路交通法改正に材を取り、暴走族に憧れながら「疾走」出来なかった不良グループの鬱屈した性衝動を鮮烈に描いた、ロマンポルノならではの青春佳篇。1978年の道交法改正はそれまで徒党を組んで無軌道に疾走していた暴走族を解体させるきっかけとなった。それまではやりたい放題に暴れていた暴走族たちは、解散し牙を抜かれて社会に馴染み、その姿も人生観もガラリと変えてしまった。彼らに憧れて、改正に間に合わずに「疾走」出来なかった遅れた不良グループの少年達は、かつてのメンバーに失望して鬱屈した憤りを爆発させる。時代を捉えたロマンポルノならではの出色の切り口で展開する脚本は、『赫い髪の女』『ダブルベッド』等の荒井晴彦。監督は『狂った果実』『キャバレー日記』等、日活ロマンポルノから一般映画に進出し80年代以降の日本映画を牽引する活躍を展開することとなる根岸吉太郎。出演は紗貴めぐみ・水島美奈子・麻吹淳子・高橋淳、他。石田純一が石田純のクレジットで映画デビューとなる新鮮な演技を見せている。劇中曲「いえなかったんだ」(近田春夫&ハルヲフォン)が印象的に鳴り響く。
■ストーリー
アイ、マイ、ミー、マインの少年四人組は無軌道に突っ走る暴走族に憧れていた。念願の運転免許証を入手したが、道路交通法が改正されて地元の暴走族軍団「アンラッキーヤングメン」は解散してしまっていた。四人は鬱屈した焦躁の思いを募らせ、好き勝手やりながら勝手に解散していったメンバーに敵意を抱く。元メンバーで今は美容員見習いの荒太と美容院のママが、カーセックスに熱中しているところを襲った。荒太を殴り、ママを輪姦する四人。次の標的は、元メンバーでスピードクインの公子だ。今は妊娠して、昔の男は乗せずスピードクインの面影もない公子を裸にして、四人はバックから犯していった。
報復はエスカレートしていく。軽トラの中で、マワサレ女と呼ばれているミクと絡み合っていた元暴走族の進が標的になる。
アイがミクに顔を見られてしまい、四人は彼女を隠れ家の廃館になった映画館に連れていった。ミクはグループの元特攻隊長で、今はスナック「ウィスキー・コーク」のマスターとなっている勇治と同棲中だった。店の鍵を開けておくという条件で解放される。店に忍び込んだ四人は眠っている勇治をメッタ打ちにした。
ある日、「ウィスキー・コーク」に被害者が一同に集まっていた。ミクが四人を手引していると嫌疑がかかり、リンチが始まった。
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