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1978年3月 4日 公開

  • 順子わななく

    主演
    宮下順子
    出演
    桐谷夏子/絵沢萠子/殿山泰司/遠藤征慈
    監督
    武田一成
    脚本
    いどあきお
    その他
    スタッフ
    撮影/姫田真佐久 照明/熊谷秀夫 録音/橋本文雄 美術/林隆 編集/井上治 助監督/川崎善広 
    音楽
    坂田晃一
    解説
    だれに抱れても 私の体に住むのは あの男の逞しい味だけ……
    あらすじ
     都電が鳴り響く東京下町を、宮内順子(宮下順子)が反物を小脇に抱えて家路を急いでいた。父親の古くからの知人・北島トヨの家の二階に間借りしていた。雑貨屋を営むトヨは気の強い女であったが、どこか影のある順子の面倒をよくみてくれた。今日も魚河岸のだんな泰三が来ていた。階下の路地を見ると、別れた辰吉の姿に似た男に目が留まる。順子は思いを振り払うかのように、泰三に寄り添い、積極的に求めていくのだった。そして今日も昂まりの中で、昔の男の名を呟いてしまうのだった。
     ある日、昔別れた辰吉の消息を源二から聞きだした順子は、気持ちを抑えることが出来ず上野のある寿司屋に向かう。窓の隙間から中を伺う順子の目に、いきりたつ体をぶつけ、信江を攻める辰吉の姿が写った。辰吉を忘れられない順子は、夕暮れの隅田川畔に佇み、空しさと苛立ちのあまり、いい寄ってきた中年男を思いっきり殴ってしまうのだった。夜のネオン街をさまよう順子は、自暴自棄になり、酒場で知り合った男に抱かれ辰吉の面影を追い続けるのだった。
     辰吉への思いを清算しようと決意した順子は、彼の店を訪ね、自分を抱いてくれと哀顔するが…。

     宮下順子の名前を世に轟かせた、情感あふれる人情ロマン!(※「おんなの襞・みだれる」改題)
    販売・配信

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