1977年8月20日 公開
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東京チャタレー夫人
- 主演
- 志麻いづみ
- 出演
- 松永てるほ /真家宏満 /梓ようこ /椎谷建治 /岡尚美 /南寿美子 /宇南山宏 /中台祥浩 /牧れいか /十時じゅん /五條博
- 監督
- 藤井克彦
- 脚本
- 大工原正泰
- その他
スタッフ - 企画/佐々木志郎 プロデューサー/八巻晶彦 撮影/萩原憲治 照明/高島利隆 美術/徳田博 録音/秋野能伸 編集/山田真司 助監督/飛河三義
- 音楽
- 高田信
- 解説
- スキャンダルといわれても 運命を蹴って私は走る!
白樺林は見た 山小屋は開いた 背徳の喘ぎ 歓喜の悶え - あらすじ
- ■解説
大ヒットした「東京エマニエル夫人」に続き、日活がおくるファッション・ポルノ超大作。「東京エマニエル夫人・個人教授」の藤井克彦監督が、鋭い感覚で一人の女の細かい心理を追ってハイファッショナブルなエロチシズムがくりひろげられる。大財閥の夫人として上流社会に生き、下半身不随の夫につくす美緒。しかし、どこか心には隙間風が。ある日、夫の会社の工事現場で会った作業員・新田の麗しい体、汗と泥にまみれた男らしい肉体にめぐりあい、思い出すたび、潜んでいた女の性が美緒の白い裸身に芽生えた。これは、乱れた上流社会の小さなスキャンダルなのだろうか…。
主演は本作がデビューとなる志麻いづみ。花柳流の名取りからの転身で体の所作が流石に端麗、艶やかな美貌と気品のあるセクシーな肢体の色気はデビュー作とは思えない魅力。本作のヒットで一躍ロマンポルノのトップ女優として人気はブレイクし、ロマンポルノの終盤まで長い間人気をキープし続けロマンポルノの代表的女優として活躍することになっていく。本作は女優・志麻いづみの誕生を映し出した記念碑的作品。若き艶やかな美しさは絶品!共演は、元人気グループ・ジャニーズ出身の真家宏満のほか梓ようこ・松永てるほ・椎谷建治。
■ストーリー
加納美緒は加納財閥の長男・達則の貞淑な妻として幸福な日々を送っていた。いつものように二人は仲むつまじく車で出かけたが、車中でのふとした愛の戯れが原因で事故を起こし達則は下半身不随の身となった。それからというもの、美緒は夫を不具の身とした責任を感じ、達則に献身的につくし、事業の方も手足となって働いた。ある晩、美緒は別荘の家政婦マリ子の部屋で、夫の開発現場の作業員・新田とマリ子の情事をかいま見てしまう。そして、二人に見入る美緒に新田も気がついていた。それ以来、新田の執拗な視線が美緒につきまとい、事あるごとに新田は美緒に近づいた。ある日美緒は工事現場を散歩していたが、ハッパが爆発する寸前、新田に助けられ士砂の中で二人はいつしか抱きあっていた。厚い胸に抱かれて美緒はおし殺していた感情が崩れかけるのを感じた。ある晩眠れぬままテラスに出てきた美緒は新田の乱暴な愛撫に抵抗することさえ忘れていた。美緒は東京の義父の家からの帰り道、パーティの疲れを湖でいやそうとした。その時、新田と出会い、二人は湖畔で、今までつのった感情を一気にはきだすように求めあった。達則は、美緒と新田との関係を感づいていた。達則は新田を雑用係として雇い、美緒の目の前で故意にへつらわせた。そんな時、工事現場で事故が起り、達則の父・鋭介は突如達則を別会社の社長に任じる。それからというもの達則の異常さは増し、新田を呼びつけ、美緒を裸にさせたり、新田への憎悪と嫉妬心、不具の我が身への呪いをこめ、不自由な体でマリ子を犯そうとした。傷ついた美緒は、達則との愛の終わりを感じ、なぐさめる新田に今までにない愛を知った。二人はそんな愛を確認し合うかのように、その晩を過ごした。翌朝、新田は美緒に優しい微笑を残し去っていった。
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