1975年3月19日 公開
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セミドキュメント にっぽん痴漢50年史
- 主演
- 桜マミ
- 出演
- 乱孝寿／藤ひろ子／リリー冴子／石橋和子／李媚／沢田京子／野上正義／松浦康／堺勝朗／鏡勘平／久保新二
- 監督
- 山本晋也
- 脚本
- 山田勉（山本晋也）
- その他
スタッフ - 製作／真湖道代 企画／渡辺忠 撮影／久我剛 照明／近藤兼太郎 録音／大久保スタジオ 美術／日本芸能 編集／中島照雄 助監督／堀ノ内透
- 音楽
- 多摩住人
- 解説
- その道ひと筋に五十年…
痴漢道の奥義を極めた男の
異色ドキュメント!! - あらすじ
- ■解説
深夜バラエティのコメンテーターとして「ほとんどビョーキ」など数々の名言で知られた鬼才・山本晋也の監督作。昭和初期から現代までを舞台に、覗き、駆け落ち、SMなど様々なシチュエーションでの絡みが、当時の世相を反映しながら繰り広げられる。全編を通したコメディタッチな作風はもちろん、細やかな時代描写、公開当時の世相をチクリと皮肉したシーン、ラストシーンのペーソスなど、山本監督ならではの演出は必見だ。
出演は、「ピンク映画最多出演女優」として知られる乱孝寿、「セミドキュメント」シリーズに数多く出演し成人映画の人気女優として活躍した桜マミ、『色情海女 ふんどし祭り』などの藤ひろ子。ロマンポルノのみならず数多くのピンク映画に出演した野上正義が社会の下部を軽やかに駆け抜ける男を見事に演じている。
■ストーリー
とある公園に「覗きの留さん」と呼ばれるアベック覗きの老名人がいた。今日もいつもの場所に潜み、若きアベックの乱れた肢体をじっくり覗く。学生風の男女が激しく絡み合い、女の下半身が水銀灯の光を浴びて悩ましくうごめく。やがて男の手がその白い桃の実にかかり、夜闇の中からかすかな喘ぎ声が聞こえる。そのとき、留さんはふと「これはどこかで見たことのある風景だなあ」と考え始めた。
留さんが最初に覗きをしたのは大正15年、カフェの女中と学生の情事だった。それから時代は激動の昭和に突入する。説教強盗、きんぎょ売り少女痴漢、行水中の人妻のむっちりした肢体、憲兵による女への激しい性的折檻、敗戦後の混乱の中で繰り広げられるGIと売春婦のアオカン…。留さんは最後に思う。「覗きとは絶対に平和主義者たちの産物であると…そしてまた、覗きは心地よい無常感であると…」
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