1973年10月24日 公開
-
-
人妻 －残り火－
- 主演
- 宮下順子
- 出演
- 吉井亜樹子 ／薊千露 ／長弘 ／風間杜夫 ／梶健司
- 監督
- 磯見忠彦
- 脚本
- いどあきお
- その他
スタッフ - プロデューサー／結城良煕、古谷康雄 撮影／前田米造 照明／小林秀之 録音／古山恒夫 編集／辻井正則 助監督／山口友三
- 音楽
- 真鍋理一郎
- 解説
- ロマンポルノの名花・宮下順子主演、情欲の沼にドロドロになってはまり込んでゆく「人妻」を演じる注目作。いどあきお脚本、磯見忠彦監督作品。
- あらすじ
- 満たされぬ愛撫が
危険な関係へ彼女を誘い
人妻という名を、欲情の愛が押し流す！
■解説
ロマンポルノの名花・宮下順子の香り立つような魅力が全編にあふれ出る愛欲篇！
宮下順子は、ロマンポルノがスタートすると共にピンクからロマンポルノに出演するようになり、神代辰巳監督の『四畳半襖の裏張り』『赫い髪の女』、田中登監督の『実録阿部定』『発禁本「美人乱舞」より 責める！』等の名作を始めとする多くの作品に出演し、ロマンポルノというジャンルの顔というべき存在となった。本作は初期ロマンポルノがもつ勢いと宮下順子の魅力が存分に発揮された作品となっている。脚本はいどあきお。『（秘）色情めす市場』『密猟妻 奥のうずき』等、人間の性がもつ「業」を深く鋭く描き、その独特な作品世界は高く評価されている。本作では人妻が愛欲の沼に落ち込むさまを、サスペンスフルな展開の中に濃厚な性的描写を丁寧に積み重ねて描きあげている。共演は、吉井亜樹湖・薊千露・長弘・風間杜夫。監督は磯見忠彦。
「財産と地位を得るため愛していた男と別れ、女を満足させることのできない男と知りながら彼女は打算への愛へと走った。しかし、彼女の体のうずきは着飾ることで消えるものではなかった。そして彼女の埋火は、ある日愛していた男との再会に燃え上がり、欲情の愛に押し流されて行った……それが破滅への道だとも知らずに。人気No.1の宮下順子で贈る、日活ロマン・ポルノ人妻シリーズ。」(プレスより)
■ストーリー
三東商事社長の松林英和は豊富な財産と地位で欲しいものは思うがままだった。典子は恋人の宮坂と別れ、松林と結婚した。英和は下半身不随のために、典子を抱くことが出来なかった。典子は女を満足させてくれない松林に体のいらだちを覚えていた。そんな頃、典子は宮坂と再会した。宮坂も結婚をして子供もある身だったが、二人の間にはまた愛の火が燃え始めた。典子は不貞と知りながら密会に体が火照り、昔のように互いを求めあった。別れることが出来なくなっていくのをどうしようにもなかった。宮坂は典子との欲情愛が今の生活を破壊することになることを恐れていた。
その不安は、ある電話と一通の手紙から現実となった。松林家の女中・美代子と情夫・町田の企みだった。
典子は宮坂との関係を知った二人の恐喝を受けた。密会をネタにした五百万円の要求だった。
宮坂は家庭の破滅を恐れ、典子と別れようと決心しドライブに誘うが人を轢いてしまった。目撃者がいないことを確かめ、逃げ帰ってしまう。
町田の要求額は二倍の一千万円になった為、宮坂はひき逃げを町田が知っていると思い込み、破滅から逃れる為には町田を殺すしかないと決心した。
典子は、自分の情事を知りつくしていながら彼女を自由にさせていた松林の嗜虐趣味に耐えられなくなり家を飛びだした。そして邪魔な町田殺しを思いついていた…。
（2022年11月2日 DVD発売） - 販売・配信
