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1973年7月 7日 公開

  • 日活スウェーデン・ポルノ 淫獣の宿

    主演
    インゲル・サンド
    出演
    レナート・ノーベック /パール・ヤンソン /ペルアクセル・アロセニュース /ティナ・モレル
    監督
    西村昭五郎
    脚本
    中島丈博
    その他
    スタッフ
    製作/三浦朗 撮影/安藤庄平 録音/神保小四郎 編集/井上治 音楽/穂口雄右 助監督/小早川純(加藤彰) 日本語字幕/山崎剛太郎
    音楽
    穂口雄右
    解説
    「日活スウェーデン・ポルノ」第一弾!監督と精鋭スタッフを、ポルノの本場スウェーデンに送り、現地ポルノスターをキャス ティングして現地製作した驚愕の「SEX大作」!
    あらすじ
    スウェーデンの野に狂い咲く
    淫獣たちの毒の花…
    乱れ…呻き…からみ…果てる!

    ■解説
    アダルトジャンルの歴史において、「外人・金髪」をテーマとするものは特別の人気を集めてきた。70年代に性開放のイメージから「ポルノの本場」としての幻想を集めていたスウェーデンを舞台とした企画が考案された。輸入洋画ポルノを逆手にとって、企画を日活で立てて脚本を作り、監督と撮影監督をスウェーデンに送り込み、現地のキャストで製作する、という驚くべき企画、それが「日活スウェーデン・ポルノ」だ。
    「ロマンポルノで意気挙る日活が、巨匠・西村昭五郎監督以下、精鋭スタッフを本場スウェーデンに送り、現地ポルノスターの出演を得て長期ロケを行い製作したものである。従来の輸入洋画ポルノと異なり、肌目の細かい演出と美しい色彩、猛烈なファック描写とで、既成の常識を打ち破った、話題の“SEX大作”にご期待下さい。(プレスより)」
    本作はその記念すべき第一回作品。まさにロマンポルノが生んだ歴史的珍品、鑑定団も真っ青のお宝映画。しかしながら決してキワモノではないところがロマンポルノの奥深さ。脚本は中島丈博。後にNHK大河ドラマを4作、映画では『津軽じょんがら節』『祭りの準備』等の映画賞を独占する作品を多数執筆し、日本を代表する脚本家として活躍するが、ロマンポルノでは神代辰巳・田中登・小沼勝・西村昭五郎などの監督作を13本執筆した。撮影は『泥の河』『麻雀放浪記』等の名人・安藤庄平。監督はミスター・ロマンポルノ西村昭五郎。

    ■ストーリー
    ストックホルムから数百キロ離れたバルト海の沿岸に、ポツンと建っている古い家があった。住人は主人のフレデリック、後妻のエリザベート、前妻の息子ヤール、娘のシャルロッテ、そして女中のイルマの五人だった。フレデリックは妻の目をかすめてはイルマを抱いた。エリザべートは夫の不倫に素知らぬ顔をしながら、義理の息子ヤールの若い肉体をむさぼっていた。こうした四人の淫蕩な生活にシャルロッテは悶々の日を送っていた。
    ある夜、三人の闖入者が現われた。囚人服を着たウルフ、グンナー、パールの三人で、彼らは刑務所から脱走して銃砲店から銃と弾薬を奪い、逃げてきたのだった。
    婦女暴行の前科を持つグンナーは、家人の前でイルマ犯し獣欲を満たした。ウルフは女には眼もくれなかった、パールと関係があったのだ。
    ウルフがここに逃げてきたのには理由があった。刑務所に入れられる前に大金を近くに隠していたのだ。
    グンナーはシャルロッテにも挑んだ。パールは彼女を救おうと、グンナーを射殺した。
    一人の警官が訪れて来た。ウルフは逃亡することを決心した。隠しておいたトランクを掘り出すと金を抜き取り、逃げるためのヨットを購入させるためにフレデリックを町へ行かせた。その頃、パールとシャルロッテは、互いに愛を語り合う仲になっていた。ウルフはパールに嫉妬して殴りつけた。やがてフレデリックが帰って来た……。

    (2022年7月6日 DVD発売)
    販売・配信

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