1972年1月14日 公開
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恋の狩人(ラブ・ハンター)
- 主演
- 原英美/田中真理
- 出演
- 乱孝寿/ジュジュ/山口明美/丘さゆり/南寿美子/大泉隆二/三田村玄/久松洪介/高橋明/館一彦
- 監督
- 山口清一郎
- 脚本
- こうやまきよみ(神代辰巳、山口清一郎)
- その他
スタッフ - 企画/三浦朗 撮影/小柳深志(安藤庄平) 照明/熊谷秀夫 録音/秋野能伸 美術/桜戯苛(若松正雄) 編集/鍋島惇 助監督/松岡明
- 音楽
- 真鍋理一郎
- 解説
- 熟れ切った私の肉体に―
淫靡な魔手がからみつく!
夜毎くり広げる性の饗宴!! - あらすじ
- ■解説
ロマンポルノは芸術か、猥褻か? 日活の経営陣および監督が猥褻図画公然陳列罪で警察に摘発され、1972年から足かけ8年にわたる裁判の末に全員無罪が確定した、いわゆる「日活ロマンポルノ裁判」。国家から「猥褻図画」とみなされた問題作の中の1本がこの『恋の狩人』である。
まばゆいばかりに爛熟した28歳の身体を持て余した今日子が、若い恋人たちを次々と爛れた官能の世界へと引きずり込んでいく危険なドラマティックポルノである。レズ、ホモ、テレフォンセックス、交換パーティ…と激烈な官能シーンと、ありし日の日活ムードアクションを彷彿とさせる映像美が相まって、観る者に異様な興奮を呼び覚ますだろう。
出演は、「警視庁のアイドル」「エロスの女闘士」として反体制の象徴になった伝説の女優・田中真理、『白い天使の抱擁』『新宿真夜中物語 男と女』などの原英美。そして監督・脚本は、日活脚本家グループ「具流八郎」の一員として鈴木清順作品に関わり、のちに国家とも日活とも戦うことになる異端の監督・山口清一郎。『一条さゆり・濡れた欲情』『赫い髪の女』などロマンポルノを代表する監督・神代辰巳が共同脚本を務めている。
■ストーリー
爛熟した身体を持て余す28歳の妖艶な美女・今日子。結婚を目前に控えた身でありながら、いとこであり恋人でもある英之と湖畔のホテルで絡み合ったり、湖で出会った大学生・和男を挑発したり、美少年ホスト・じゅんとの性との饗宴にふける毎日を送る。若い恋人たちを自宅に呼び寄せてはクスリとセックスにふける今日子の姿に、母親は目をつぶるばかりか、娘の情交をのぞき見ては若さを保持するのだった。
今日子のそんな淫乱な性格はそっくり母から引き継いだものだった。17歳の時、偶然にも母と祖父との近親相姦を覗いてしまった日から、その血がたぎり始めたのだ。上流階級の中で育ちながら、有閑マダムたちとの乱交パーティーを知り、クスリによる幻覚を覚え、テレフォンセックスで恍惚に達する生活を続けていた。
結婚しても英之、和男ら若い男たちと乱交パーティーをやめない今日子。いくらアクメを迎えても心の飢えが一向に満たされない娘を不憫に思った今日子の母親は、ついに娘のコーヒーに毒を盛るのだった…。
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