作品データベース

1969年9月27日 公開

  • 女の手配師 池袋の夜

    主演
    集三枝子
    出演
    和田浩治 /鈴木やすし /集三枝子 /郷鍈治 /桑山正一 /奈良あけみ /高樹蓉子 /藤田憲子 /由利徹 /田中マリ /沖雅也 /青江三奈
    監督
    武田一成
    脚本
    下飯坂菊馬
    その他
    スタッフ
    企画/児井英生 撮影/山崎善弘 照明/高島正博 録音/神保小四郎 美術/西亥一郎 編集/鈴木晄 助監督/澤田幸弘
    音楽
    山本直純
    解説
    狂い咲く女体!
    都会の底に刻む、悦楽のメロディ!!
    逃げてしまった幸福は しょせん女の身につかぬ…
    青江三奈が切々と歌う
    東京SEX・ZONE=イケブクロ!

    あらすじ
    ■解説
    ロマンポルノ前夜の日活成人映画「プレロマンポルノ」シリーズ!
    日活ロマンポルノは1971年に始まり、日本最古の映画会社の成人映画への転身は社会的な話題となり新しい歴史を作っていくが、日活ではロマンポルノ以前にも成人指定の映画や、成人向けの内容を題材とした映画は作られていた。ロマンポルノとは違った魅力を持つ作品も少なくない。中にはロマンポルノを予見する作品やロマンポルノ以上に見どころの多い作品も多数存在している。鈴木清順監督の『殺しの烙印』もそういった一本である。「プレロマンポルノ」シリーズでは、ロマンポルノスピンオフシリーズの新枠として新たな視点からお宝的作品をリリースする。
    本作は青江三奈のヒット曲「池袋の夜」をモチーフに、「池袋セックスゾーン」を舞台にしたエロス作品。新興歓楽街・池袋の夜の世界に蠢く女の手配師たちを中心に、昭和元禄を謳歌する様々なセックス風俗百態をふんだんなエロス描写を織り交ぜて描くショッキング官能娯楽篇!プレスでは「現代セックス百科の入門映画」として、コールガールを操る手配師・秘密パーティ・高級売春・マゾ&レズのセックスバリエーション、円形ベッドセックス等をリアルに描くカタルシス映画をアピールしている。出演は和田浩治・鈴木やすし・集三枝子・郷鍈治・奈良あけみ・高樹蓉子・藤田憲子・由利徹・沖雅也・田中マリ(田中真理)、といった豪華布陣。青江三奈も出演している。ロマンポルノ前夜の成人映画として見どころの多い注目作品。確かな演出力で、情感溢れる作品に手腕を発揮してロマンポルノでは数々の名作を作ることになる、名匠・武田一成監督作品。

    ■ストーリー
    池袋のとあるバーのバーテン・椎名修平は、一匹狼のポン引きにも精を出していた。今夜も言葉巧みにひっかけた朱実をメンバーにしたが、タカ派ポン引きのサブたちに縄張荒らしと追いかけられた。遊び人の高井はサブのデートクラブにひっかかり、人三化七みたいな女に高い金をむしり取られてガックリ。椎名は高井にかおるを紹介してやり、二人はすっかり意気投合した。高井は赤線復活運動に関わり、売春の実態を探ろうとしていた。椎名のバーではサブの兄貴分・朝夫が美人歌手のエリ子を狙っていたがソデにされてしまい、椎名は秋子のしとやかな美しさにひかれて口説くがこちらも失敗した。その上椎名はフーテン娘のマリに金を盗まれた。それを見たホテルのマダム・梨花は秘密パーティの男集めを命令した。それは性に飢えている未亡人や有閑マダムに若い男をあてがう一種の乱交会だが、結局は椎名や高井まで狩り出されて、女たちの貪欲な欲望にホウホウの体で逃げ出すのだった。 秋子は朝夫から、秋子の父が大切にしている手帳を盗めとそそのかされる。そこには何か大切なメモがあるようだった。
    椎名は、梨花からこの道に生きるなら一流の遊びをしろと言われ中村耕平を紹介された。耕平は喜んで引き受け、混血の美女チコを会わせた。途中から梨花も加わって三つ巴の色模様が展開された。巧みな耕平のセックス演出に、椎名は舌を巻き惹かれていく。椎名は耕平に弟子にしてくれとせがむ。実は耕平は秋子の父だった。そうとは知らない椎名は、秋子を誘うことに成功し、秋子と椎名はホテルで抱き合った。一方朝夫は耕平のセックス調教師になりすましコールガールのトレーニングをしていた。朝夫が狙っていた手帳はコールガールの名簿だった。朝夫は一計を案じ、秋子をさらってリンチにかける…。

    (2023年11月8日 DVD発売)
    販売・配信

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