2012年4月放送、第7回　のテーマは「スキャンティーズ」
どうも、みうらじゅんと申します。今回の「グレイト余生映画ショー In 日活ロマンポルノ」は「スキャンティーズ」の特集ということです。さあ、「スキャンティーズ」とはいったい何なのか、その謎は後に説明させていただきますね。

今日お届けしちゃうのは、伝説のセクシーアイドル「スキャンティーズ」！アイドル全盛の８０年代、大人たちの目を釘付けにした、あのエロきゃわユニット大特集〜！！若さあふれるピチピチ青りんご、若さあふれる三人は、Hでセンチなキューピット♡放課後の教室で、保健体育の特別補修。今日もあいつといい汗かこうぜ！！

第7回「スキャンティーズ」の巻ということでございますけども、そもそも「スキャンティーズ」っていうのは何であるかっていうことを、説明をしてから映画に入りたいと思います。

■教えてみうらさん　スキャンティーってなあ〜に！？
パンツについてみなさんと、詳しく知っていここうということで、「パンツ三段活用」というのを考えてみました。

「パンツ三段活用」とは、70年代の「パンツ、パンティ、スキャンティ」の三段活用なんですよね。パンツはそもそもあの基本形であって、その変形がパンティーであり、さらにいくとスキャンティーなるという三段活用でございます。パンティーとは、どういうものなのかって言いますとね、パンティーの仲間に T バックというものがあることを皆さんはご存知でしょうが、Ｇストリングとなると、全然わかんないですね。ブラジリアン、リオカット、 T フロント、マイクロヒップス、シースルーショーツ、サニタリー、オープンショーツ、サスペンティ、ジュニアショーツ、女児ショーツってここだけ妙にまともな名前ですね。ハイレグこちらはご存知でしょう。

ボーイレグ、スーパーハイレグ、ローレグ、ローライズ、Cストリング、ハーネス、ひもパンっていうのが仲間にいるって言う事ですよね。もうほとんどジュラ紀の恐竜の名前のような状態です。

ここに展示しているモノたちがどんな名前をしているかというのを上から見ていきたいと思います。（左上部を指して）これ割と基本形でしょうね、きっとこれが世の中的に「パンツ」って言われてるやつです。興ざめすることもありますね。次は（上段右をさして）、これが「パンティー」。小さくなりました。これですね（左２段目）問題は、「スキャンティー」。どうやらこの横でくくっているヒモが当時スキャンティーと呼ばれていたということじゃないか？

これ（右２段目）にいったては「極小」、もう銘柄ではないですから。これなんていう名前なんですかね？（右３段目）「玉付き」。もう、ショーツの名前じゃなくなっていますね（笑）。でこれ（左３段目）「やぶれる」って（笑）。やぶれるランジェリーって書いてありますね。そういのもアリってことですね。そしてこれが（右４段目）「C字ふんどし」。たぶんこれは「Cストリングス」からの変形だと思うんですよね。みなさんは、どれが履きたいでしょうか？

そして、「スキャンティーズ」というのは、複数形になってます。「スキャンティー」っていうのは、丈の短いパンティーの事を指す。スーパーローライズであるというのを覚えておいてください。脇の布が細いもの。足りないという英語の意味もあるということですが、当時はスキャンダルとパンティを合わせたんじゃないか？という説もあるということで、それ以上深く考える必要もいないということで、解説はここまでで止めておきます。

「スキャンティー」方程式もあります。W×Y＝SCANTYということであります。
図説すると。こういうことですよね。

WとYの横に蝶結びしているのが、スキャンティということであります。後ろからみるとこういうことですよね。今回は絵をたくさん描きました。どんだけ楽屋で時間あったかということが、わかっていただけると思います。

■選んで！みうらさん　今月の厳選作
今回紹介する映画は、スキャンティーズと呼ばれていた3人組。寺島まゆみ、北原理絵、太田あや子。この三人がスキャンティーズを結成されていた。この人が寺島まゆみさんで ポルノ界の聖子ちゃんって呼ばれてましたね。この人が太田あや子さんで、この人が北原理絵さん。北原さんは後に小説を書かれたと思います。その三人が出ている映画が『制服体験トリオ わたし熟れごろ』という黄金のスキャンティーズ期の映画でございます。

そしてこの作品『快楽学園 禁じられた遊び』に、太田あや子さんと北原理絵さんの二人はご一緒されています。ジョンとポールがまだ知り合った頃ぐらいの初期のビートルズみたいな感じなんですかね。こちらの作品は、寺島まゆみさんとこ太田あや子が出ている『桃尻同級生 まちぶせ』。そして、こちらは寺島まゆみさんの単独出演作品『ピンクカット 太く愛して深く愛して』。今回紹介するのは、この4作品となります。


『制服体験トリオ わたし熟れごろ』(1981年)
『快楽学園 禁じられた遊び』（1980年）
『桃尻同級生 まちぶせ』（1982年）
『太く愛して深く愛して』（1983年）
※各作品はFANZAをはじめする動画配信サービスにて配信中です

日活ロマンポルノならではの、この3人のアイドル達が繰り広げる学園ものですね。あなたのチャックの具合はいかがでしょうか？夢があり、ピチピチのスキャンティーを履いている３人が大活躍する映画。御覧くださいませ！　

いかがだったでしょうか？スキャンティーズの特集。その後、あの方々が普通の女の子に戻ったのかは、わからないということです。。。惜しむ人の声も多かったかと思います。

次回、第8回は「軟乳」というテーマです。巨乳ではないですよ。巨乳の中でも特に「軟乳」の人ばかりを集めた映画を上映したいと思いますので、よろしくお願いいたします。それではあなたもグレイト余生を！

■クレジット
出演・構成：みうらじゅん　　プロデューサー：今井亮一
ディレクター：本多克幸　製作協力：みうらじゅん事務所・日活

　衛星劇場では、サブカルの帝王みうらじゅんが、お勧めのロマンポルノ作品を紹介するオリジナル番組「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」を放送！
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