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新作『風に濡れた女』(塩田明彦監督)で、日活ロマンポルノが《史上初》国際映画祭コンペ選出!(8/14追記)

(7/13投稿 8/14追記)
塩田明彦監督の初ロマンポルノ作品が【ロカルノ国際映画祭コンペティション部門】へ!
先月逝去した中川梨絵の主演作『恋人たちは濡れた』が【Histoire(s) du cinema 部門】に!

  •  第69回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門(the Concorso internazionale/International Competition)へ、塩田明彦監督の最新作『風に濡れた女』(本日タイトル初解禁)が正式招待されることが決定いたしました。
  •  本作は、45thロマンポルノリブートプロジェクトの一環で製作された作品で、今年で製作開始から45周年を迎える日活ロマンポルノが、28年ぶりに完全オリジナルの新作を発表します。
     プロジェクトに参加する監督陣に、塩田明彦監督のほか白石和彌監督、園子温監督、中田秀夫監督、行定勲監督ら第一線で活躍する監督が揃って参加することから、すでに注目が集まっております。現在、全ての監督作品がクランクアップしており、5作品全てが完成するのは9月頃を予定しています。

  •  塩田監督自身は、1999年に長編監督デビューした『月光の囁き』『どこまでもいこう』の2作品が、ロカルノ国際映画祭コンペティション部門へ正式招待されており、本映画祭にデビュー当時から注目されていました。 本作は、金豹賞(グランプリ)が対象となるメインコンペ部門への参加となることから受賞の期待も高まります。
  •  そして今回、日活ロマンポルノの作品として、1つの作品が国際映画祭のコンペティション部門へ招待されるのは、1971年から1988年の17年間に製作された作品を含め《史上初》となり、製作開始から45年を経て、日活ロマンポルノが、成人映画レーベルの枠を超えた「映画作品」として世界に評価された結果を伝えるものとなります。
  •  さらに、今回の映画祭では、1973年製作、神代辰巳監督のロマンポルノ代表作の1本である『恋人たちは濡れた』が、同映画祭のHistoire(s) du cinema 部門にて上映されることも決定。
  •  本作は、先月6月14日に逝去した女優の中川梨絵さんの主演代表作であり、スイス・ロカルノの地での思いがけない追悼上映となります。塩田監督による『風に濡れた女』は、この中川梨絵さん主演の『恋人たちは濡れた』をリスペクトした作品となっており、映画祭で両作品を鑑賞いただける、またとない機会となりました。
  • ロカルノ国際映画祭の受賞の発表は、ロカルノ現地日程8月13日(土)となります。

    【8/14追記】『風に濡れた女』若手審査員部門第3位に入賞しました!

    ●第69回ロカルノ国際映画祭 2016年 8月3日~8月13日(スイス・ロカルノ現地日程)

  • 【コンペティション部門/the Concorso internazionale(International Competition) 部門】
     『風に濡れた女』(2016年製作、新作ロマンポルノ) 監督:塩田明彦 主演:間宮夕貴、永岡佑
    【 Histoire(s) du cinema 部門 】
     『恋人たちは濡れた』(1973年製作、旧作ロマンポルノ) 監督:神代辰巳
  • 『風に濡れた女』 (2016年製作、塩田明彦監督) 作品概要

  •  ある昼下がり、リアカーを引き海辺を歩いていた男の横を、自転車に乗った若い女が横切る—―
    リアカーの男は、都会の喧噪をさけ山に小屋を建て住んでいる高介(永岡佑)。過去から逃げるように、今は静かな生活を楽しんでいる。
     自転車の女は、汐里(間宮夕貴)。高介の目の前で海につっこみ、今晩泊めてくれと交渉を仕掛けてくる。話しを聞こうともしない高介に、汐里は、濡れた肢体をおしげもなくさらけ出し「5000 円でいいよ」とつげ、高介に野良犬のようにまとわりつく。生命力と性欲を持て余し、野性味溢れる魅力を放つ汐里との出会いによって、高介は欲望の渦に巻き込まれていくはめに…
     主演には、間宮夕貴(『甘い鞭』)と永岡佑(TBS「重版出来!」)の二人が務め、塩田明彦監督が、欲望に純粋な女と無欲な男の躍動感あふれる駆け引きを軽妙に描く初ロマンポルノ作品。
  • 『恋人たちは濡れた』(1973年製作、神代辰巳監督) 作品概要

  • 過去を封印した男が故郷に舞い戻り、町の住人に疑われながらも他人として生きていこうとする。そこで出会った1 組の男と女。
    海辺の裏寂れた町を舞台に3 人の若者たちの青春を描く。主演は濡れた妖精・中川梨絵。70年代特有の若者の浮遊感、倦怠感を切り取った神代辰巳監督の初期ロマンポルノの傑作。昨年(2015)に行った、映倫の再審査により「R15+」指定作品となった。
  • 塩田明彦監督(54)コメント
    ●ロカルノ国際映画祭からの正式招待について

  •  限られた予算と撮影期間、武器として手にしているのは俳優たちの肉体と存在感のみという状況の中で、いかに私たち人間が生きることのすべてを映画の中で描き出すか、それこそが、かつて日活ロマンポルノに関わるすべての作り手と俳優たちが全力を挙げて取り組んだことの全てであり、そこから多くの傑作・名作が産み落とされたことは、いまや日本映画の常識といってもいいいかと思います。しかしその歴史は必ずしも順風満帆だったわけではありません。初期においては映画表現のわいせつ性をめぐって警察権力から度重なる告発を受け、長期に渡る裁判闘争も行われました。いわゆる成人映画というものに対する世間の視線も決して温かいものばかりだったわけではないはずです。だからこそ、私の新作がいまこうして由緒あるロカルノ国際映画祭の場で上映されることには、強く心揺さぶられるものがあります。拙作『風に濡れた女』に対するロカルノ国際映画祭からの評価はまた、これまで積み重ねられてきた日活ロマンポルノの歴史そのものへの評価でもあると思われるからです。その評価のきっかけとして拙作『風に濡れた女』があることをなにより光栄に感じております。
  • ●神代監督『恋人たちは濡れた』が同映画祭で上映されることについて

  •  今回、『風に濡れた女』と共に、神代辰巳監督の『恋人たちは濡れた』も上映されると聞いたときには心震えました。これは僕が日活ロマンポルノとしても、神代辰巳監督作品としても最も好きな作品のひとつだからです。俳優たちの肉体と、その動きこそが映画に奇跡の一瞬をもたらす、ということをあの映画は僕に教えてくれました。一度観たら決して忘れることの出来ない映画であり、日活ロマンポルノの驚くべきクオリティの高さを世界映画界に対して証明するためにも、最もふさわしい映画の一本なのではないかと考えております。また先日、惜しくも亡くなられた女優・中川梨絵さんを追悼するという意味でも、この上映には強い意義を感じております。
  •  今回の上映によって世界が再び、神代辰巳と中川梨絵という偉大な日本の才能を見いだすということ、そして、それが今後の日活ロマンポルノの歴史そのものの再評価へと繋がることを、その末席を汚す映画人として強く期待しております。
  • ★新作製作 powered by BSスカパー!

  • 2016 年、ロマンポルノが生誕45 周年を迎えるにあたり、これまでロマンポルノ作品を監督していない、第一線の監督たちによる完全オリジナルの新作ロマンポルノを、BS スカパー!をパートナーとして製作開始いたしました。さらに、新作の劇場公開に併せて、BS スカパー!(BS241/プレミアムサービスCS585)にてR15+版の放映を行います。
  • ★新宿武蔵野館ほか、今冬順次公開予定

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